コンパネとはコンクリート型枠用の木材板です。一般的にコンクリート型枠工事で使用されますが、価格が安価で耐久性、耐水性に優れているため、屋根の野地板(下地材)としても使用されています。
しかし、ベニア合板(ベニア板)を総称してコンパネと呼ばれることも多く、ホームセンターで木材板を選ぶ際に迷われる方も多いです。
コンパネは耐久性と耐水性に優れていますが、表面がガサガサと毛羽立っているため、内装材で使用されることはありません。
また、設計上、強度が必要となる箇所は、強度等級を取得している「構造用鋼板」と呼ばれるベニア合板を使用します。
このようにコンパネに代表される木材板は、それぞれ耐久性や用途が異なるため、しっかりと理解しておくようにしましょう。
それでは、具体的にコンパネと他の木材板(合板)の違いについて見て行きましょう。
目次
1.ベニア板・コンパネ・構造用合板の違い
1-1.ベニア板とは
ベニア板とは単層の木材板です。木をカツラ剥きで切り出した1枚の板のことを指します。ホームセンターで販売されているベニア板は、単層のベニア板を何枚か貼り合わせた合板になります。
「ベニア板」と「ベニア合板」の違いについてはそこまで真剣に理解する必要はありませんが、「そんな違いがあるのか〜」と理解しておくと、木材板に対して理解が深まります。
1-2.コンパネとは
コンパネとは単層のベニア板を5枚重ねたベニア合板です。コンパネはコンクリート型枠として、屋外での使用を前提としています。
表面がガサガサで毛羽立っています。コンクリートの型枠や屋根の野地板として使用されます。
1-3.構造用合板とは
構造用合板は主に室内で使用するベニア合板です。壁紙の下地や家具などにも使用されています。
構造用鋼板は室内での使用を前提とされているため、強度投球やホルムアルデヒド、板材の品質などの一定の要件を満たしています。
2.合板の接着剤の種類
コンパネや構造用合板はベニア板を接着剤でくっつけて製造されます。そのため、使用する接着剤によって人体への影響や耐水性、密着性も変わりますよね。
合板の接着材は下記のように分類されています。
特類 : フェノール樹脂接着剤
一般的に雨や湿気に強く、住宅の耐力壁などの構造用耐力部材や足場板などに使用されます。
1類 : メラミン樹脂接着剤
湿気に強く屋外の使用が可能で、住宅外装や雨・湿気の多い基礎型枠などに使用されるものです。
2類 : ユリア樹脂接着剤
そこまで耐水性が保証されるものではありませんが、多少の湿気がある場所なら使用が可能。主に、住宅内装などで使用される合板がこの2類に分類されています。
3類 : 増量ユリア樹脂接着剤、カゼイングルー
湿気に弱いということでほとんど使用されなくなりました。
まとめ
いかがでしたか?コンパネについてご理解いただけたでしょうか?
コンパネはベニア合板ですが、コンパネの他に、構造用合板や一般合板などの種類があります。
ベニア合板は用途に合わせてしっかりと選ぶことが大切です。
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