瓦棒葺きってどんな屋根のなの?そう疑問に感じて「瓦棒葺き」について調べていませんか?
瓦棒葺きはトタン屋根と同じ意味として使用されていることが多く、上記の画像のトタン屋根のように棟(屋根に対して)直角に四角い線(角材)が並んでいる屋根が瓦棒屋根です。
屋根リフォームの見積書などで「瓦棒葺き」と記載があった場合はトタン屋根のことと認識して間違いありません。
この記事では「瓦棒葺き屋根」を正しく理解するために画像を使いながら、瓦棒葺き屋根の構造や特徴について具体的に解説します。
1.瓦棒葺き屋根とは


瓦棒葺きとは緩勾配の屋根の斜面に沿って、一定間隔で、瓦棒(かわらぼう)と呼ばれる角棒状の芯材を入れる工法で、トタンやガルバリウム鋼板などの金属板を葺く際に用いられる工法です。
上記の画像は瓦棒葺き屋根の断面図ですが、芯木と呼ばれる角材に金属板を巻きつけて釘で工程するのが特徴です。
つなぎ目が少ないため、雨漏りに強く、1寸勾配のゆるやかな傾斜角度でも施工が可能です。また、施工方法がシンプルで工事がしやすいため戦後は多く住宅に用いられました。
2.瓦棒葺きと立平葺き違い

トタン屋根に多く用いられてきた瓦棒葺きですが、現在では「立平葺き」と呼ばれる瓦棒を使用しない工法が主流です。
瓦棒葺きは「芯木」と呼ばれる角材にトタンを巻きつけて釘で固定する方ですが、経年劣化で芯木が腐食してしまうことが瓦棒屋根の最大の弱点でした。
トタンなどの屋根材を固定している芯木が腐食してしまうと、強風でトタン屋根が飛散したり、めくれてしまう危険が高まります。
このような瓦棒屋根の弱点を克服するために近年、普及し始めた工法が「立平葺き」という工法です。
立平葺きは芯木を使用せずに専用の固定キャップをはめ込むことで屋根材を固定する工法で、ガルバリウム鋼板の施工では主流になる工法なので覚えておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?瓦棒葺きの構造や特徴についてご理解頂けたでしょうか?
「瓦棒」という言葉は一般の方にとってあまり耳慣れない専門用語ですが、屋根リフォームの見積書ではよく見かける言葉です。
しっかりと見積もり内容を理解するためにも、瓦棒葺きの構造と特徴をしっかりと理解しておくことが重要です。
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