屋根修理を依頼するべき業者の種類と地元の優良業者の選び方を全解説

「屋根に不具合が発生して早急に修理がしたい」「屋根修理はどこい依頼すれば良いの？」そう疑問に感じて屋根の修理業者について調べていませんか？

屋根の修理は建物を建てたハウスメーカーや大手リフォーム会社、屋根工事業者など様々な業者が対応できます。

屋根修理業者は営業を主体とする業者も多く、部分補修で修理ができる屋根の不具合であっても葺き替え工事などの高額な工事を提案されることも多いため、屋根修理の業者選びの知識を身につけて臨むことが重要です。

この記事では屋根修理で失敗しないために屋根修理の業者の選び方について解説します。

屋根修理業者の種類や専門分野について理解を深めて、不具合や劣化症状、修理内容に応じた最適な屋根修理業者の選び方について具体的にまとめています。

この記事を読むだけで、自分で屋根の種類や修理内容に応じた屋根修理の優良業者に修理を依頼できるようになるので、屋根修理業者を探している方はぜひ参考にして頂ければと思います。

1.屋根修理業者の種類

屋根修理の業者の種類について理解を深めることが重要です。屋根修理業者の種類によって専門分野が異なり提案内容や修理費用が異なるからです。

リフォーム業者は大きく分類して「下請け施工業者」と「自社施工業者」に分かれます。

「下請け施工業者」とは実際の屋根工事を下請け業者に委託する施工形態の業者です。施工箇所に応じて下請け業者に工事を委託するため、修理箇所は施工内容に応じて柔軟に対応できるのが特徴です。

しかし、下請けに工事を委託するため中間マージンが発生するため、修理費用が高額になる傾向があります。

一方で、自社施工業者は工事店（施工店）であり下請け業者に工事を委託しないため、適正な価格で修理ができる可能性が高い業者です。

外壁と屋根リフォームを同時に行うなど、施工箇所が複合したリフォーム工事に対応できない業者も多いです。

このように屋根修理は業者の種類によって専門分野が異なり、修理費用や提案内容もことなるため屋根修理業者の種類について理解を深めておくことが重要です。

屋根修理業者の種類について具体的に見て行きましょう。

1-1.リフォーム会社

リフォーム会社はお客様と工事店の間に立ってリフォーム工事を行う業者です。

「ハウスメーカー」や「大手リフォーム会社」「工務店」などの下請け施工会社がリフォーム会社に当てはまります。

屋根の不具合や劣化症状に応じて最適な工事店（下請け業者）を手配して工事を行います。そのため、屋根材の種類や修理内容に関係なく総合的に屋根のリフォームに対応できるのが強みです。
一方で、下請けに工事を委託する際に中間マージンが発生するため、自社施工業者と比べて修理費用が高額になる傾向があります。

このようにリフォーム会社は総合的な工事に対応できるため、修理箇所が複合する場合が多い雨漏り修理や、外装リフォームの際に最適な業者と言えます。

1-2.瓦業者

瓦業者は瓦屋根の施工や修理を専門とする工事業者です。瓦の部分修理や葺き替え（張り替え）工事、屋根漆喰の補修工事などの瓦屋根の修理やリフォームに最適な業者です。

「〇〇瓦店」という屋号の業者が多く、屋根の「葺き替え工事」や「漆喰の補修」など瓦工事に特化しているのが特徴です。

自社直接施工の工事店として「日本瓦の修理」や「瓦の葺き替え」「瓦の棟の修理」では適正価格で工事ができるのでオススメです。

1-3.建築板金業者

建築板金業者とは金属屋根の設置や水切りや雨押さえなどの役物の設置といった建物の金属部材を加工・設置する専門業者です。

屋根修理では屋根板金（棟板金）や”軒先”の”水切り”などの金属部品の修理に最適な業者です。また、ガルバリウム鋼板を使用した屋根工事の専門業者になるため、スレート屋根のカバー工法に代用されるガルバリウム鋼板を使用した屋根リフォームの適正業者になります。

「〇〇板金」という屋号の業者が多く、ガルバリウム鋼板による屋根の葺き替え工事やカバー工法に特化しているのが特徴です。

このように建築板金業者はガルバリウム鋼板などの金属屋根材の加工や施工に特化しているため、スレート屋根やトタン屋根のカバー工法や、葺き替え工事、屋根板金の交換工事に最適です。

1-4.塗装業者

塗装業者は塗装工事を専門とする工事業者で、屋根塗装の工事店になります。

屋根塗装が必要なスレート屋根やトタン屋根の修理に対応できる業者も多く、屋根板金の修理・交換や屋根材の部分補修に対応できます。

基本的に外壁や屋根の塗装工事が専門であり、基本的に屋根の葺き替え工事やカバー工法などの屋根工事は専門外であり、屋根塗装工事で扱う、スレート屋根やトタン屋根の修理に対応できる業者が多いです。

2.屋根修理業者の選び方

屋根修理で最も重要なことは悪徳業者に修理を依頼しないことです。

なぜなら、数万円の部分補修で修理ができる内容であっても、高額な葺き替え工事を提案する業者も少なからず存在しているからです。

このような悪徳業者に屋根修理を依頼してしまうと、高額な屋根リフォームで修理費用を無駄にしてしまう危険があるので注意が必要です。

ここからは屋根修理の業者選びで失敗しないために、ホームページやお問い合わせの段階で確認するべき項目について解説します。

2-1.ホームページで確認するべき項目

屋根工事は訪問販売業者が多く、工事内容に応じた相場価格が一般的に浸透していないため、ボッタクリ被害が多いリフォーム種別になります。

そのため、屋根修理業者を選ぶ際は、必ず下記の項目を確認することが重要です。

2-2.企業情報を確認する

屋根修理業者のホームページを確認する際は、「会社名」「住所」「電話番号」の企業情報は必ず確認するようにしましょう。

訪問販売などの営業会社は素性が公になるのを恐れて企業情報を公開しない業者も多いからです。

ホームページを所有していない業者も多いですが、近年インターネットで業者探しを行う業者も増えたため、ホームページで集客活動を行う営業会社も増えました。

そのため、代表者の氏名やスタッフ紹介といった透明性のある企業情報も含めて確認することが重要です。

2-2.施工実績（事例）を確認する

施工実績を（事例）を確認して地元の施工実績を確認することが重要です。

ホームページで「地域施工実績No.1」「施工実績〇〇棟突破！」と記載されている業者も多いですが、キャッチコピーに踊らされずしっかりと施工事例が掲載されていることを確認するようにしましょう。

2-3.保有資格を確認する

屋根修理業者のホームページを確認する際は、保有資格を確認すると業者の専門性や実力が分かります。屋根修理で有効な資格は「建築士」や「瓦屋根工事技士」「かわらぶき技能士」などの国家資格が有効です。

このような国家資格は誰でも取得できるわけではなく、一定の受験資格があり実務試験に合格しなければ取得できないので取得している業者は一定の技術レベルをクリアしている証明になります。

このように屋根修理業者のホームページを確認する際は、必ず保有資格を確認するようにしましょう。

3.地元の屋根修理業者の探し方

ここからは屋根修理の業者選びで失敗しない、地元の業者の探し方について解説します。

3-1.インターネット検索で探す

地域に密着した屋根業者を探す際にインターネット検索は便利です。

地域密着の業者だけではなく、施工事例などの関連情報までヒットするために地域密着の優良業者が見つかります。

「屋根修理 地域名」と検索をすると地元の屋根業者や施工事例がヒットしますが、ここで重要なのが検索順位に惑わされないということです。

「一番上に表示されているから良い業者」と思ってしまいがちですが、検索の順位は広告費を支払って意図的に順位を操作しているため鵜呑みにしないようにしましょう。

3-2.タウンページで探す

屋根修理の業者選びはタウンページも大変便利です。

タウンページは電話帳なので情報量としては少ないですが、インターネット検索では探せない地域に根ざした屋根工事業者が見つかります。

特に、地震や台風などの自然災害でインターネット検索で業者が見つからない場合は、タウンページが非常に有効です。

3-3.一括見積もりサイトで探す

一括見積もりサイトは地域に密着した屋根業者を無料で紹介してくれるサービスです。

ただし、一括見積もりサイトによっては、業者の加盟審査を設けておらず屋根修理の専門外の業者を紹介されることがあるので利用には注意が必要です。

4.屋根修理の業者選びの注意点

屋根修理を適正価格で行うために必要なことは、屋根修理の内容に応じた優良業者に工事を依頼することです。

しかし、屋根修理業者は営業に特化した業者も多く、相場よりも高額な見積もり価格であったり、高額な工事を提案する業者も少なくありません。

そこで、ここからは屋根修理業者を選ぶ際に気をつけるべき注意点について具体的に解説します。

4-1.高額な工事を提案された場合は相見積もりをする

屋根の葺き替え工事やカバー工法などの高額な工事を提案された場合、状況によっては他の業者で相見積もりをするようにしましょう。

適切な修理方法を提案されていないケースがあるからです。

これは営業を主体としたリフォーム会社に多いのですが、簡単な部分補修だと受注金額が安いので、何かと理由をつけて屋根の葺き替え工事などの高額な工事を提案します。

本当に葺き替え工事が必要なケースもありますが、「誰がどのような現地調査を行ったのか？」を確認しながら業者の提案を見極めることが重要です。

4-2.大幅な値引きや即決を迫られも鵜呑みにしない

「見積もり金額から50万円値引きします」「屋根がダメになるのでスグに工事が必要です」と大幅な値引きや即決を促されても鵜呑みにしないようにしましょう。

強引に契約を結ぼうとする意図があり、このような業者に工事を依頼すると追加工事を提案されることがあり、最終的に修理費用が高額になります。

このように大幅な値引きや即決を迫られても鵜呑みにせずに他の業者に再度現地調査を依頼して、屋根修理の提案内容や見積もり金額の妥当性を確認するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか？屋根修理業者の種類や選び方についてご理解頂けたかと思います。

屋根修理で最も重要なのは業者選びです。業者選びを間違えてしまうと必要のない工事を提案され、不必要な工事を提案され、修理費用が高額になるとがあるので注意が必要です。