「折半屋根の雨漏り修理はどこに依頼すれば良いの?」そう疑問に感じて折半屋根の雨漏りの修理について調べていませんか?
折半屋根の雨漏りの原因の80%はボルトキャップ部分で簡単な部分補修で修理ができますが、DIYや雨漏り修理に再発する危険が高いので注意が必要です。
また、修理業者によっては簡単な部分補修で修理ができる内容であっても、カバー工法(重ね葺き)などの高額な改修工事を提案することもあるので慎重に業者を選ぶことが重要です。
そこで、この記事では折半屋根の雨漏りを早期解決できる雨漏りの修理業者の選び方について解説します。
この記事を読むだけで、相場価格よりも安く・早く折半屋根の雨漏りを修理できるようになるので是非、参考にして頂ければと思います。
目次
1.折半屋根の雨漏りの原因
折半屋根の雨漏りの80%がタイトフレーム(折半屋根の骨組み)に屋根材を固定するボルト部分の経年劣化による「サビ」や「ゆるみ」などが原因で発生します。
DIYでボルトキャップ(ボルト部分のカバー)を取り付ける人も多いですが、経年劣化によるサビが原因で雨漏りが発生している場合、他の箇所も同様に劣化している可能性が高いので屋根修理の専門業者にしっかりと雨漏り調査をしてもらうことが重要です。
また、折半屋根の雨漏りは屋根材と屋根材のつなぎ目部分や、笠木部分から雨水が侵入していることもあるので現地調査を行い確実に原因を追求することが重要です。
それでは、具体的に折半屋根の雨漏りの原因について見て行きましょう。
1-1.ボルト部分
冒頭でもお伝えしましたが、折半屋根の雨漏りはボルト部分が80%を占めます。折半屋根はタイトフレーム飛ばれる固定金具に屋根材が乗っており、タイトフレームと屋根材をボルトで固定しています。
タイトフレームと屋根材を固定しているボルトは室内に貫通しているために、サビにより隙間が生じたり、浮いたりすると簡単に雨水が侵入します。
ボルト部分だけが劣化している場合は、ボルトキャップと呼ばれる専用のカバーを取り付けることで雨漏り修理を行います。しかし、現実的にはボルト部分だけではなく、屋根材自体も劣化していることが多いため、屋根塗装を行いボルトキャップを取り付ける事例も多いです。
このように折半屋根の雨漏りの原因はタイトフレームと屋根材を固定するボルト部分に集中していることを覚えておきましょう。
1-2.屋根材のジョイント
折半屋根は1枚の板ではなく、既製品の屋根材をつなぎ合わせて屋根を形成しています。
そのため、折半屋根にはいくつものつなぎ目部分があり、このつなぎ目部分が雨漏りの原因となります。特に、台風などの横殴りの雨の時だけ、雨漏りがする場合は、このつなぎ目部分から雨水が侵入している可能性が高いです。
状況にもよりますが、単純に隙間が浮いている場合であればコーキングなどの簡単な部分補修で修理が可能性です。ただし、強風などの影響で屋根自体が歪んでしまっている場合は屋根材の交換が必要になります。
このように折半屋根は既製品の屋根材をつなぎ合わせて、屋根を形成しているためにつなぎ目部分が雨漏りの原因となります。
1-3.笠木部分
折半屋根の端にある「笠木」部分も雨漏りの原因になります。屋根材とは直接関係のない箇所になりますが、経年劣化によって笠木のコーキングが劣化し浮いてしまうことで、雨水が侵入します。
折半屋根の笠木部分の雨漏りは室内の壁の側面や天井の端に雨染みが広がるのが特徴で、コーキングの補修や水切りの設置など簡単な部分補修で修理が可能です。
このように屋根の笠木部分も雨漏りの原因になることを覚えておきましょう。
1-4.経年劣化
折半屋根は金属屋根のために経年劣化でサビが発生します。このサビを放置すると穴が開いてしまい雨漏りの原因になります。
現在ではガルバリウム鋼板と呼ばれる高耐久でメンテナンスフリー(メンテナンスの必要が無い)屋根材が使用されていますが、設置後30年〜40年が経過した折半屋根はトタンが使用されているため、経年劣化で必ずサビが生じます。
経年劣化によるサビが原因で雨漏りが発生している場合、屋根塗装や屋根材の張り替えが必要です。
このように折半屋根は経年劣化でサビが発生し雨漏りの原因になります。
2.折半屋根の雨漏りの修理方法
折半屋根の雨漏りは初期段階であれば簡単な部分補修で修理をすることができます。
一方で、これまで屋根塗装などのメンテナンスを行わずに、雨漏りを放置してしまうと屋根全体を張り替える必要があります。
このように折半屋根の雨漏りは雨漏りの原因や過去のメンテナンスの実施状況によって最適な修理方法が異なるために、専門業者にしっかりと現地調査をしてもらい修理方法を決定することが重要です。
それでは、ここからは折半屋根の雨漏りで施工されることの多い、修理方法について具体的に解説します。
2-1.部分補修
ボルトのサビや笠木のコーキングの劣化など部分的に劣化している場合は、簡単な部分補修で雨漏り修理を行います。
2-2.屋根塗装
雨漏りの直接的な原因以外に折半屋根自体にサビが発生していたり、塗装が剥がれている場合は部分補修による雨漏り修理の他に、屋根塗装でメンテナンスを行うことが多いです。
屋根塗装により折半屋根のメンテナンスを行うことで、経年劣化によるサビの腐食を予防することができます。
2-3.カバー工法
屋根のカバー工法は既存の折半屋根の上に新しい折半屋根を重ねる(カバーする)屋根リフォームの改修方法です。
工場や倉庫などの大型の建物の屋根の改修方法として施工されることが多いですが、屋根材の状態が悪く、雨漏りを部分的に修理をしても他の箇所から再発する可能性が高い場合、カバー工法による屋根の改修工事が行われることがあります。
3.折半屋根の雨漏りの費用相場
修理内容 | 参考価格 |
---|---|
ボルトキャップの取り付け工事 | ¥30,000〜¥200,000 |
笠木の交換・部分補修 | ¥50,000〜¥200,000 |
屋根塗装 | ¥1200,000〜¥160,000 |
カバー工法 | ¥2,000,000〜¥2,7000,000 |
※参考価格は建築面積300㎡の倉庫を基準に算出しています。 |
折半屋根の雨漏り修理は状況にもよりますが、ボルトキャップの取り付け工事の場合は¥30,000〜¥200,000が中心価格帯になります。
折半屋根の状態が悪くサビが広がっている場合は、屋根塗装を行う必要があり300㎡の中規模な倉庫の場合、¥1200,000〜¥160,000くらいが中心価格帯になります。
折半屋根の雨漏り修理を検討する際は、屋根の改修工事の予定など将来的なメンテナンスプランを考慮して専門業者のアドバイスをもらいながら慎重に検討することが大切です。
4.折半屋根の雨漏り修理業者の選び方
折半屋根の雨漏り修理業者は下記の2点を満たす業者を選ぶと間違いはありません。
- 屋根修理の専門業者であること
- 建築業許可を保有していること
屋根修理の専門業者は、実際の修理を下請けに委託せずに自社で直接施工ができるために、適正価格で雨漏り修理を行うことができます。また、リフォームの販売や営業を主体としておらず、職人を中心とした施工会社であることから、屋根の劣化状況に適切な修理方法を提案してくれるか可能性が高いです。
また、折半屋根は工場や倉庫などの大型の建物の屋根材として普及しているために、屋根塗装やカバー工法が必要となった際に、施工価格が500万円を超えるケースも少なくありません。
施工価格が500万円を超える場合は、自治体や国土交通省や各自治体が認可する「建築業許可証」を保有している業者でなければ施工することができません。
そのため、工場や倉庫などの大型の建物の屋根の雨漏り修理の際は、建築業許可証を保有している業者に修理を依頼すると間違いはありません。
このように折半屋根の雨漏り修理は「屋根修理の専門業者であること」「建築業許可を保有していること」この2点を意識して修理業者を選ぶと適正価格で高品質な雨漏り修理を実現できる可能性が高いです。
まとめ
いかがでしたか?折半屋根の雨漏り修理についてご理解いただけたかと思います。
本文中でもお伝えしましたが、折半屋根の雨漏りの原因の80%はボルト部分が原因です。
修理費用も部分補修であれば「数万円〜」と安価ではありますが、業者によってはカバー工法などの高額な修理方法を提案されることがあるので注意が必要です。
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