破風板とは?場所と種類を画像を使って初心者の方に分かりやすく解説

屋根の破風板の箇所

「破風板って屋根のどこの部分なの?」「リフォーム会社の営業に破風板の劣化を指摘されたけど本当に修理は必要なの?」そう疑問に感じて破風板について調べていませんか?

破風板は屋根の切妻部分(雨樋が付いていない屋根の端)の板です。屋根の内部に雨水が侵入するのを防止している箇所になります。

破風板は塗装によって防水性を確立していますが、破風板は建物の中でも厳しい自然環境下にさらされており、外壁材や軒天よりも劣化速度が速いため、訪問販売業者に指摘を受けやすい箇所になります。

また、外壁塗装の付帯部塗装では屋根の切妻部分の「破風板」と軒先部分の「鼻隠し」が混同されて記載されることも多いため、外壁塗装の見積書を確認する際は、破風板と鼻隠しの違いをしっかりと理解することが重要です。

この記事では建築初心者の方を対象に、新築住宅やリフォーム工事の際に最低限、知っておくべき「破風板」に関する基礎知識について解説します。

初心者の方にとって分かりづらい「破風板」「鼻隠し」「軒天」の位置関係を理解して、破風板の種類やメンテナンス(修理)方法まで幅広く解説します。

1.破風板とは

切妻屋根の破風板の箇所 寄棟屋根の破風板の箇所

破風板とは屋根の屋根の妻側に山形に付けられた板です。一方で、雨樋を取り付ける軒先部分の板を鼻隠しと言います。

リフォーム工事では、破風板と鼻隠しは混同されることが多く、鼻隠しも「破風板」と見積書に記載する業者も多いです。

外壁・屋根塗装などのリフォーム工事において「破風板」と「鼻隠し」の違いで注意しなければならないことは、雨樋の脱着に関する項目です。

破風板は屋根の切妻部分(斜めになっている部分)のため、雨樋は設置されていません。一方で、鼻隠しは雨樋が設置されています。

破風板の塗装工事や板金工事では「破風板」と鼻隠しと統一されていた場合、鼻隠し部分の雨樋の脱着や交換費用、施工面積の妥当性を確認することが重要です。

納得できない場合は、破風板部分と鼻隠し部分の項目を分けて見積書に記載してもらうと安心です。

一般的に破風板は切妻屋根の切妻部分の板を指しますが、鼻隠しと混同されることもあるため、破風板と鼻隠しの違いをしっかりと理解ておきましょう。

2.破風板の役割

破風板は「屋根の内部を隠すための目隠し」と思っている方も多いですが建物にとって重要な役割があります。

住宅における破風板の役割は下記の3つです。

  • 防風・防水
  • 防火
  • 雨樋の下地

それぞれ、具体的に見て行きましょう。

2-1.防風・防水

破風板は屋根裏への雨水や風の侵入を防止する役割があります。

屋根は上から吹き付ける雨や風に対しては強い耐久性能を持ってますが、下や横方向から吹き込む風に対しては脆いのが特徴です。

そのため、破風板は下や横方向から雨水が吹き込むのを防ぎ、屋根の内部に雨水や風が侵入するのを侵入するのを防止する役割があります。

2-2.防火

破風板は屋根の防火性も向上させる役割があります。

屋根は防火対策がされていないため、破風板が無いと火災時に火の手が回りやすくなります。

住宅火災は下から上に延焼しますが、窓から炎が上がった場合、すぐに軒先に延焼し、や根裏まで到達します。

このように破風板は火災時に屋根に火の手が延焼を防止する役割があります。

2-3.雨樋(あまどい)の下地

破風板は防風・防水、防火対策が本来の役割ですが、現在は雨樋を設置する下地としての役割も果たしています。

雨樋の支持金具を破風板に打ち付けて、その上に雨樋を設置します。

このように現在では雨樋の支持金具を打ち付ける下地として利用されています。

3.破風板の種類とメンテナンス方法

破風板には「木材系」「窯業系」「金属系」の3つの種類が普及しています。

破風板の種類によって耐久性や発生する劣化症状が異なるため、メンテナンスの際は自宅で使用されている破風板の種類をしっかりと理解しておくことが重要です。

それでは、具体的に破風板の種類とメンテナンス方法について見て行きましょう。

3-1.木材系の破風板

木材系の破風板

木材板の破風板です。一昔前の住宅では主流の破風板材でした。塗装で防水性能を確立しているため、塗料が劣化する10年に1度を目安に再塗装が必要です。

3-2.窯業系の破風板

窯業系の破風板

窯業系の破風板はセメントを主原料とする破風板です。現在の新築住宅は主流となっている破風板材です。

木製の破風板と比べて耐久性、耐火性、化粧性に優れているのが特徴です。

窯業系の破風板も塗装により防水性を確立しているため、10年に1度を目安に再塗装によ流メンテナンスが必要です

3-3.金属系の破風板

金属系の破風板

金属系の破風板は木材系(窯業系)の破風板にガルバリウム鋼板を巻いた破風板です。

破風板のメンテンスの際に施工されることが多く、耐用年数が経過して、塗装の下地として利用できなくなった木質系の破風板のメンテナンスで利用されることが多いです。

4.破風板の修理方法と費用相場

修理方法 30坪(32m) 40坪(37m) 50坪(41m)
破風板塗装 ¥25,600〜¥48,000 ¥29,600〜¥55,500 ¥32,800〜¥61,500
破風板金 ¥175,500〜¥218,000 ¥198,000〜¥245,500 ¥216,000〜¥267,500
破風板交換 ¥205,500〜¥268,000 ¥228,000〜¥295,500 ¥246,000〜¥317,500
※建物の形状劣化症状によって費用は大幅に変動します。
※破風板塗装の費用は外壁塗装とセットで施工した際の価格です。

現在、普及している破風板は「木材系」と「窯業系」が多いですが、10年に1度を目安に再塗装を行い、耐用年数が経過したタイミングで破風板金工事を行い金属の破風板にするのが一般的です。

破風板の再塗装の費用相場は3万円〜5万円が中心価格帯です。また、金属系の破風板へのリフォームは20万円前後が中心価格帯になります。

5.破風板修理の注意点

破風板の修理で費用を無駄にしないために理解しておくべき注意点が2つあります。

・外壁・屋根塗装とセットで施工をする
・訪問販売業者の指摘を鵜呑みにしない

それぞれ、具体的に見て行きましょう。

5-1.外壁・屋根塗装とセットで施工をする

破風板の修理は外壁塗装などの足場を設置する工事とセットで施工をすることで、修理費用を大幅に安くすることができます。足場を有効活用することができるからです。

破風板の修理は小規模な工事ではありますが、高所作業になるため足場を設置しての工事になります。そのため、破風板の修理費用に足場代が上乗せされるため、その分費用が高額になります。

このよう破風板の修理は外壁塗装のなどの足場が設置されたタイミングで行うことで費用対効果の高いメンテナンスを実現できます。

5-2.訪問販売業者の指摘を鵜呑みにしない

破風板は建物の中でも厳しい自然環境にさらされる箇所です。そのため、劣化の進行が早いのが特徴です。

特に、木材系の破風板は塗装が剥がれやすく、破風板本体も腐食しやすいため、訪問販売業者に指摘されやすい箇所になります。

「破風板の塗装が剥がれて、このままでは雨漏りがしますよ」と大げさに伝えられ、最終的には塗装工事や屋根の葺き替え工事などの高額な工事を提案されるので注意が必要です。

訪問販売業者に破風板の劣化をしてきされても決して慌てずに、他の業者に再度現地調査を依頼するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?破風板について理解が深まったかと思います。

破風板は建物を風から守り重要な箇所になります。

破風板の素材に合わせて適切にメンテナンスを行うことが重要です。

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