スレート屋根の葺き替え工事の費用相場とカバー工法で知るべき全知識

スレート屋根

「スレート屋根の葺き替え工事の費用はいくらが相場なの?」「どんな業者に葺き替え工事を依頼すれば良いの?」そう疑問に感じて、スレート屋根の葺き替え工事について調べていませんか?

スレート屋根の葺き替え方法は「カバー工法」と「葺き替え」の2つの工法があり、リフォーム費用が大幅に異なるため、スレート屋根の葺き替え方法についてしっかりと理解しておくことが重要です。

また、スレート屋根の葺き替えは既存の屋根材と同じスレート瓦に葺き替える方もいらっしゃいますが、費用対効果の側面から現在では金属製の屋根材であるガルバリウム鋼板に葺き替えるのが主流です。

このようにスレート屋根の葺き替え工事は、葺き替える屋根材の種類や工法によって大幅に費用が異なり、葺き替え後のメンテナンス方法や費用に差が生じます。

そこで、この記事ではスレート屋根の葺き替え工事で失敗しないために知っておくべき基礎知識について解説します。

建坪(屋根面積)に応じた工法と屋根材の種類に応じた葺き替え工事の費用相場や適正業者の選び方、見積もり時の注意点について具体的に解説しています。

この記事を読むだけでスレート屋根の葺き替え工事で失敗する危険を大幅に低減することができるので是非、参考にして頂ければと思います。

1.スレート屋根の葺き替えの工法

カバー工法と葺き替えの違い

スレート屋根の葺き替え方法は既存の屋根材を撤去して新しい屋根材に張り替える「葺き替え工法」と、既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる「カバー工法(重ね葺き)」という2つの葺き替え方法があります。

現在、スレート屋根の葺き替えはガルバリウム鋼板を使用した「カバー工法(重ね葺き)」による葺き替え工事が主流です。既存のスレート瓦を撤去しないことから安く、新しい屋根材に葺き替えられるからです。

建坪が30坪(屋根面積66㎡)の住宅の場合、従来の葺き替え工事の場合、90万円〜180万円が相場価格です。

一方で、カバー工法の場合は、既存の瓦の撤去費用と廃棄費用が発生しないため、70万円〜100万円が相場価格になり、葺き替えよりも20万円〜50万円ほど安く屋根リフォームを行うことができます。

このようにスレート屋根の葺き替え工事は「葺き替え」と「カバー工法」の2つの工法があり、費用が大幅に異なることを理解しておきましょう。

それでは、具体的にカバー工法と葺き替えの違いについて解説します。

1-1.スレート屋根のカバー工法

カバー工法とは既存の屋根の上に新しい屋根を被せるスレート屋根専用の屋根の葺き替え工法で、現在スレート屋根の葺き替え工事で主流となっている工法です。

既存のスレート屋根を土台として利用するため、屋根材の撤去費用と廃棄費用が発生せずに、従来の葺き替え工法よりも安く新しい屋根材に葺き替えられるのが特徴です。

葺き替え使用する屋根材は金属屋根のガルバリウム鋼板が主流です。

ガルバリウム鋼板は屋根塗装の必要が無いメンテナンスフリーの屋根材で耐用年数も40年〜50年と高耐久な屋根材で費用対効果の高い屋根リフォームを実現することができます。

1-2.スレート屋根の葺き替え

葺き替え工法は既存の屋根材を撤去して、新しい屋根材に張り替える従来の葺き替え工法です。

既存のスレート屋根の劣化が激しく、カバー工法の土台として利用できない場合、屋根の躯体(骨組み)修理も含めて葺き替え工法で施工されるのが一般的です。

屋根材もスレート瓦やガルバリウム鋼板など選択肢が広がりますが、耐用年数(耐久性)やメンテナンス費用などの費用対効果の関係からカバー工法と同様にガルバリウム鋼板が使用されるのが一般的です。

2.スレート屋根の葺き替えの費用相場

葺き替えの種類 30坪(66㎡) 40坪(87㎡) 50坪(108㎡)
スレート瓦→スレート瓦 80万円〜120万円 100万円〜150万円 130万円〜190万円
スレート瓦→ガルバリウム鋼板 90万円〜150万円 110万円〜190万円 140万円〜240万円
スレート瓦→ガルバリウム鋼板(カバー工法) 70万円〜100万円 100万円〜130万円 120万円〜160万円
※参考価格であり実際の見積もり金額と異なる場合があります。

スレート屋根の葺き替え工事の費用相場は建坪が30坪前後の住宅で100万円〜150万円ほどが中心価格帯になります。

「カバー工法」と「葺き替え」といった工法で具体的な費用は異なりますが、カバー工法は既存の屋根材の撤去費用と廃棄費用が発生しないために、20万円〜50万円ほど葺き替えよりも安くなります。

リフォーム工事は施工業者の種類や建物形状によって施工単価が異なりますが、葺き替え工事の費用相場を理解しておくことで、高額な業者を見極めることができます。

実際に葺き替え工事の見積もりを業者に依頼する前に自宅の建坪に応じた相場感を理解しておくとぼったくり被害などの金銭トラブルを未然に回避することができます。

3.スレート屋根の葺き替えの時期と目安

スレート屋根のメンテナンスサイクル

スレート屋根の葺き替え時期は、新築から25年〜35年を目安に葺き替えるのがベストです。

スレート瓦の耐用年数は25年〜30年とされています。

耐用年数が経過したスレート瓦に屋根塗装をメンテナンスを行っても「施工後すぐに塗装が剥がれる」「塗膜が水ぶくれのように膨れてきた」などの施工不良のリスクが高くなります。

また、屋根の内部にはルーフィングと呼ばれる防水シートが入っていますが、このルーフィングも20年〜30年を目安に劣化して防水シートとしての機能が低下してきます。

このようにスレート瓦だけでなく屋根内部のルーフィングが劣化するため、新築から25年〜30年がスレート屋根を葺き替える最適な目安となります。

4.スレート屋根の葺き替えの適正業者の選び方

スレート屋根の葺き替え工事は自社で直接施工ができる屋根工事の専門業者が最適です。適正価格で高品質な施工を実現できる可能性が高いからです。

屋根工事だけに限らずリフォーム工事は 営業会社と施工会社の2つの業者の種類があります。

営業会社はお客様の窓口としてお客様に対してヒアリングを行いますが、実際の工事を下請けの施工会社に委託するために、中間マージンが発生します。

一方で、施工会社は実際の工事を委託することなく自社で一貫して施工を行うことができるため、適正価格で工事を行うことができます。

スレート屋根の葺き替え工事の業者選びで必ず押さえておくべき業者の選び方を理解しておきましょう。

4-1.営業会社には工事を依頼しない

リフォーム工事には大きく分類して、営業会社と施工会社の2種類の業者が存在しますが、営業会社は業者選びの選択肢から外すのが無難です。

営業会社は利益を追求するため施工単価が高く、同じ工事内容であっても費用が高額になるからです。

建坪が30坪の住宅の場合は、ガルバリウム鋼板を使用したカバー工法の葺き替え工事の場合、70万円〜100万円ほどが適正価格ですが、営業会社の場合100万円〜150万円と30%〜50%ほど費用が高額になる傾向にあります。

このように営業に特化した営業会社は施工会社と比べて同じ施工内容、同じ施工品質であっても費用が高額になる傾向にあるので、相場価格よりも高額な見積書を提出された場合は、他の施工業者に再度、見積もりを依頼する方が安全です。

4-2.一括見積もりサイトは利用はオススメしない

複数の屋根業者に一括で現地調査と見積もりを依頼できる「一括見積もりサイト」が普及していますが、リフォームの工事の一括見積もりサイトの利用はオススメしません。業者が負担するの一括見積もりサイトの利用費用がお客様の見積もり費用に上乗せされるからです。

無料で複数のリフォーム業者を紹介してくれる一括見積もりサイトですが、加盟業者はお客様を紹介してもらう代わりに、紹介手数料や成約手数料を一括見積もりサイトに支払っています。

リフォーム業者は一括見積もりサイトの支払った紹介費用を回収するために、お客様の見積もり価格に紹介費用を上乗せします。

特に、スレート屋根の葺き替え工事は100万円を超える高額な工事のため、20万円〜30万円の成約手数料が上乗せされるケースも珍しくありません。

このような理由から、お客様が一括見積もりサイトの利用費用を負担することから、結局、費用が高額になるので一括見積もりサイトの利用は注意が必要です。

5.スレート屋根の葺き替えの見積もりの注意点

スレート屋根の葺き替え工事を成功させる最大のポイントは業者選びです。葺き替え工事を依頼する業者によって価格と品質が決まってしまうからです。

現地調査や見積もりは、実際に葺き替え工事を任せられる業者かを見極める最大のポイントになります。

信頼できる屋根の葺き替え工事の優良業者を見極めるために、スレート屋根の葺き替えの見積もり時の注意点について解説します。。

5-1.施工内容と単価相場を確認する

見積書に施工内容と単価相場がしっかりと記載されていることを確認しましょう。施工内容や価格の妥当性が判断できないからです。

「屋根葺き替え工事 180万円」と工事名と合計金額しか記載されていない見積書を提出する業者も多いですが、費用の内訳が分からず、屋根材(ガルバリウム鋼板)の材料費や職人の施工費用など単価相場を確認することができません。

悪質業者の場合はあえて施工内容や単価相場を記載せずに、工程や単価相場を隠すこともあるため注意が必要です。

このようにスレート屋根の葺き替え工事の見積書を確認する際は、必ず施工内容と単価相場が反映されていることを確認するようにしましょう。

5-2.大幅な値引きや即決を促す業者に依頼しない

大幅な値引きや契約の即決を迫る業者には工事を依頼しない方が安全です。営業会社の可能性が高く追加工事などで費用が高額になる可能性があるからです。

「今日、契約して頂ければ80万円ほど値引きができます」、と大幅な値引きを提案する営業会社も多いですが、単純に値引きすることを前提とした見積もり価格であり、契約を結ぶための営業トークなので決して鵜呑みにしてはいけません。

このように「大幅な値引き」や「即決」を促されても鵜呑みにせずに他の施工業者に再度、見積もりを依頼する方が安全です。

まとめ

いかかでしたか?スレート屋根の葺き替え工事の基礎知識についてご理解頂けたかと思います。

スレート屋根の葺き替えは「カバー工法」と「葺き替え工法」の2つの種類がありますが、ガルバリウム鋼板を使用したカバー工法が費用対効果を発揮できるために主流です。

ぼったくり被害や施工不良を回避するために、しっかりと相場価格を理解して優良業者で施工することが重要です。

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